こんにちは、渡辺まみです。
先日『「学力」の経済学』という本を読みました。

私には子どもはいませんが、経営者として人を育てる仕事をしています。
育児も経営も、人を動かす。という意味では共通しているので、
育児の書籍がときに経営の勉強にもなるのです。

私は慶應の経済学部ということもあり、
経済学と学力をどう紐付けるのだろう?という意味でも気になりました。

ただ読んでみて、
『「学力」の経済学』に関してはかなり疑問が残りました。

本書では「子どもはご褒美をあげれば勉強を頑張る。」
と主張していますが、それって本当に実現可能か?と疑問に思うのです。

勉強しなさい、と言うよりご褒美で子は育つ?


中室氏は『「学力」の経済学』で、
子どもに「勉強しなさい」というよりも、
ここまで勉強したらカード1枚あげる。
と、何かしらのご褒美をあげたほうが効果的。と主張しています。

ですが、本当にそうでしょうか?
順に主張を追って見ていきましょう。

中室氏が『「学力」の経済学』で主張しているのは、
勉強したほうが将来のためだといっても、
人は長期的な報酬のために短期的な我慢をするのが難しいということです。

それには同意です。

例えばダイエットが分かりやすいですよね。

私も、
今ケーキを食べるのを我慢しないとデブる!と分かってはいても、
目の前に美味しそうなケーキがあったら、
つい、食べてしまうことがあります。

これと同じで、子どもにとっても、
今我慢して勉強したら将来のためと分かってはいても、
つい、ゲームや他の誘惑に負けて遊んでしまう。

だからこそ、
「勉強したほうがあなたのためだよ」といっても、
そんなことは分かっとるわ。と子どもは思ってしまう。
勉強しよう、という気持ちにはならない。

↑ここまでは納得できます。
問題は、次です。

中室氏は『「学力」の経済学』で、
「目の前ににんじん」作戦を提唱しています。

子どもが勉強をしたら、
お金や物品などの報酬を与えよ、というのです。

そうすることで、
勉強をすることへの短期的な報酬が快楽になり、
勉強をするようになる。というのです。


「お金で勉強させるなんて!」という批判もあるようですが、
私が疑問なのはその点ではありません。

子どもに対し、
金銭的な報酬を与えることは、
悪いことだとは思いません。

中室氏も『「学力」の経済学』で、
金額さえ与えすぎなければ、
そしてお金に対する教育も同時に行うという条件があれば、
むしろ金融教育も同時にできて悪くない報酬だ、と言います。


ただ、私が疑問なのは、
子どもが報酬に慣れてしまうのでは?ということです。


例えば、
計算ドリル1ページ10円ね。
と言われたとして、
最初は10円もらえるのが楽しくて仕方ない。


けれど、
だんだん10円に慣れてきて、
別にいーやとなるんじゃないか…?と思うのです。

これは私の仮説ではあるのですが、
お金やモノで子どもを動かすのには限界があると感じるのです。


子どもの欲しいものが分かりやすい、
幼少期なら確かに、効果があるのかもしれません。

私は小さい頃にハム太郎のカードを集めてたのですが、
そのカードが欲しいのが親は分かっていて、
お手伝いを100回すると1枚カードをくれていました。

カードのために、たしかにお手伝いを頑張っていた時期はありました。


ただ、大きくなって、
カードに興味がなくなると、
お手伝いをしなくなっていきました。

大きくなればほしいものの金額も上がっていきますし、
中高生になれば、
10円や100円ではモチベートされない子どもの方が多いのでは、と考えます。

高校生にもなれば、バイトで自分で稼ぐこともできる。
そのような年齢の子には当てはまらなさそうな主張だな、と感じるのです。


また、『「学力」の経済学』の中室氏によれば、
報酬は成果ではなく、努力に対して与えるべきだ、といいます。


例えば、
「テストで100点とったら100円ね!」というのはNGで、
そうではなくて、
課題を細かく分けて、努力に対して報酬を与えるのです。
「ドリルを1ページやったら10円ね」というように、です。


確かに、
その方がモチベーションが上がるだろうなとは思います。

ただ、現実問題、
親が子どもの学習状況をすべて把握して、
それを細かい課題に分けて、
ドリル1ページやったら〜などと目標設定してあげられるのは、
せいぜい小学校までかなぁと思います。


中高生になったら、
勉強の量も増えますし、
それをすべて親が管理するのは時間コスト的に厳しいものがありそうです。


本書では、家庭教師や塾に依頼するのも手。とありますが、
その際にも報酬でモチベートしようと思ったら、
塾と進捗状況の確認を取り合わないといけない。


共働きも多い今の時代、
子どもの学習を親が報酬設定するのは、
長期でみたら無理があり、どこかで破綻するのでは、と思ってしまいます。


『「学力」の経済学』はデータとしては面白いが、実践となると話は別


本書は経済学から教育を考える、というテーマで書かれており、
その姿勢は面白いなと感じました。

けれど、
実際問題どうやって実現していくか?という点で、
ミクロの家庭レベルで想像してみると、
実現可能性に乏しいのでは、と私は感じます。


ただ幼い時期に限っては、
一部取り入れることは可能ですし、
参考程度に眺めるのがちょうど良いかなと思います。


『「学力」の経済学』より学ぶべきはコミュニケーション術


このように、子どもに勉強をさせるというのは、
言い換えれば「どうすれば人を動かすことができるか?」ということで、
非常に難しい問題です。


私には子育て経験はないものの、
経営者である以上、いかに人を動かすか?が大事になってきます。


例えば、
お客さんに商品を買ってもらうということは、
人を動かすことそのものです。

子どもに勉強をさせるのも、
お客に商品を買ってもらうのも、
人を動かすという意味では同じなのです。


そして人を動かすためには、
経済学よりもむしろ、
心理学に基づいたコミュニケーション術を学ぶことが有効
だなと感じています。

慶應大学では4年間経済学を学んでいました。
けれど、起業をしてコミュニケーションについて学んでいくうちに、
少なくとも目の前の人を動かすためには、経済学は役にたたないなと感じたのです。


そうはいっても、コミュニケーションなんて
才能じゃないの?と思われるかもしれません。


が、コミュニケーション能力は後天的に鍛えることが可能なんですね。
私は経営者になる前はコミュニケーションが大大大の苦手でした。


では、どうやって
コミュニケーションを学んでいったのかというと、
こちらの記事にその過程を書きました。
→コミュ障女子大生が経営者になってみたら人格も人生も変わった全記録




この本について調べているということは、
とても勉強熱心な親御さんなのだろうなと推察します。


私は先ほど、
経営と子育てには共通点が多いといいました。


これは適当に言っているのではなくて、
子育てで上手くいっている親御さんは
起業をしても非常に上手くいく傾向があるなと感じてます。


人を動かす力、マネジメント力ともいいますが、
このような力を子育てを通じて身につけているために、
ビジネスでもその力がそのまま生きるんですよね。


逆にビジネスで学んだコミュニケーションの力を
子育てにも応用することも可能だと思っていて、
両者は行き来が自在なのです。


そういった意味で、
私の経営の経験も少しは役に立てれば良いなと思い、
今日はこのような記事を書きました。


今日のような内容はメルマガでも発信しているので、
そちらもお役に立てるかと思います。


PS.
下記からメルマガ読者になっていただければ、
以下の電子書籍を無料で受け取れます。

私が慶應在学中、就職の道を捨てて起業、今に至るまでの物語です。
Amazonで1000円で発売中ですが、キャンペーンで無料プレゼントしてます。
メルマガはこちらから
→『21歳女子大生の起業物語〜資金ゼロ、才能ゼロでも月収100万円〜』



PPS.
私が起業して衝撃を受けた出来事の1つです。
→年収1億円の世界を見てきた。大学では絶対に出会えない経営者との会話


▽初出版記念!電子書籍の無料プレゼントキャンペーンはこちら



>>>詳細はこちらをクリック<<<